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FITC TOKYO 2016レポート

こんにちは、PR TIMESデザイナーの新井です。

先日、デザイン・アート・テクノロジーの分野で活躍しているクリエイターを招待してプレゼンテーションを行うFITC TOKYO 2016にスポンサーとして協賛させて頂きました。
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イベントは2日間にわたって開催されましたが、今回の記事では1日目に参加したときのレポートをご紹介させていただきます。

FITCは、参加者にインスピレーションを与え、学ぶ場を提供し、課題を投げかける、デザインとテクノロジーに特化したカンファレンスやセミナーを世界中で開催しています。2002年より、トロントアムステルダム、東京、サンフランシスコ、シカゴ、ソウル、ニューヨーク、ロサンゼルスをはじめ世界の各都市で、志を同じくする専門家や学生を集めたイベントを開催しています。FITCのイベントは常に、インタラクティブ、テクニカル、デザイン、ビジネスに関連する最先端の話題を取り上げ、急速に変化し続ける業界で活動する参加者たちが最新の情報を得るために欠かせない、専門性の向上およびネットワーキングの機会を提供しています。FITCは独自で、または他のイベント団体と協力して、年間を通じて多数のイベントを開催しています。

公式サイト

完璧なWebデザイナー

いつも仕事で使用しているAdobeのプレゼン。AirbnbやUber、Kickstaterといったクリエイティブなサービスはどんどんでてきているが、webは型が決まってきてつまらないものになってきている。その原因の一つに色々なデバイスが登場し、それぞれに対応するのが大変になったということです。それを解決するためにレスポンシブデザインがうまれ、レスポンシブデザインをリアルタイムに実現するAdobe Museを使用すると、デザイナーがコンテンツをいかにうまく見せるかということをデバイス間を超えてクリエイティブに表現できるといった内容でした。プロダクト開発の背景からプロダクトのメリットまで一連の流れが素晴らしいプレゼンでした。デザインからHTML/ CSS/ JavaScriptも書き出せるそうなので試しに使ってみてはいかがでしょうか。

型を破る

ロスアンゼルスを拠点に広告、ポートレイト、映画、サメの写真を撮っているフォトグラファーのMichael Mullerのプレゼン。これまでの写真を年代順に紹介し、彼が撮りたい対象や仕事を実現するためにあらゆる手段を使って実現してきたことを紹介してくれました。広告写真で成功を収めた彼がどうしても撮りたかったのが、映画の宣伝ポスターの写真でした。そこで彼はたまたま赤信号で車を止めた時に、ストーム・トルーパーがタバコを吸っていたのでそれを写真におさめました。それから、チャイニーズシアター前などにいるパフォーマー達を撮影し始めたのです。その写真が映画会社の偉い人の目にとまり、マーベル関連の写真は彼がほとんど撮影するようになったそうです。

言い訳を言わずにやってみること

ハイクオリティな広告や映画のVFXで知られるThe MillでECDをやっているRama Allenによるプレゼンテーションは今話題のVRについてでした。Oculus RiftやLGなど各社からヘッドマウントディスプレイが発表され、2016年はVR元年になるといわれていますよね。Ramaはアートとテクノロジーを融合していかに観客に魔法をかけられるかということをThe Millの事例を元に紹介してくれました。
感情移入させること
独房の囚人の生活を体験できる“6X9: AN IMMERSIVE EXPERIENCE OF SOLITARY CONFINEMENT”では、観客を感情移入させるために光で1日の移り変わりを表現し、実際の独房で聞こえてくる音を録音して仕様しているそうです。音は視覚とタイミングを合わせると、視覚以上にVRの体験を作る上で重要になるそうです。
www.youtube.com

全身をつかう
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全身をつかって仮想現実をコントロールするというのは新しいことではありません。
ですが、360度の映像とモーションを組み合わせたものは新しい試みです。
LEXUSがホバーボードを開発しましたが、それを体験できるのはバルセロナにある公園だけです。
それをどこでもできるようにして欲しいという依頼があり、つくったのがこちらです。VRには人を不快にするVR酔いがあると言われています。フレームレートを何回も調整して酔いをおこさないようにしたそうです。これからゲームと映画の間のコンテンツがどんどんでてくるのだろうなと思いました。

どの人も安全なところを捨て去り、挑戦しているのが印象的でした。
後半戦はまた次回に