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ユーザー中心の設計は蓄積されたデータからうまれる:UX DAYS TOKO レポート

PR TIMES デザイナーの新井です。

先日、世界で活躍するUXの重鎮達によるカンファレンス、UX DAYS TOKYOにエンジニアの落合と山田と共に参加させて頂きました。

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中でもMailchimpのUXディレクターのAarron Walter氏のセッションは大変素晴らしいものでした。
Mailchimpのあらゆる部署で行われているユーザー中心の設計文化の特徴的な方法を伺うことが出来ました。
WALTER氏がUXチームを立ち上げて1人からはじまり、11人になるまでの間、プロダクト開発にデザインリサーチが大きな影響を及ぼすのを見てきたそうです。
Mailchimpを立ち上げたばかりの時期はカスタマーインタビューやユーザビリティテストはあまり行っておらず、主に思いつきで考えずに行動し、カスタマーサポートから聞いて急いで修正するといったことをしていたそうです。
今ではユーザビリティテスト、ユーザーインタビュー、競合分析を行い、調査結果をまとめた詳細なレポートを作成しているそうです。しかし、この方法は新たな問題がありました。調査結果を残し、他の物事と結びつける方法がなく、インサイトがいつのまにかファイルがハードディスク上からみつからなくなってしまのと同じようにぼんやりとした中にもぐり込んでしまったり、他部署には関係のないものとして無視されてしまうといったことが問題になったそうです。
デザインリサーチは一般的になってきていますが、多くの場合リサーチデータはハードディスク上か別の部署の誰かによって無視されてしまうそうです。
MailchimpではEvernoteで共有をしていて、誰でもデータにアクセスできて、定量・定性データ、長期間のリサーチデータを検索、調べることができる。他部署間での顧客からの声をデータにして全員で共有し、異なるデータをつなぐことにより、一見関連ない物事のなかに顧客や部門間の傾向をみつけることをしているそうです。

徐々にこのようにデータを蓄積し、価値のある財産として皆で共有する仕組みをつくるのは大変だったと思います。
人がこれまでの従来のやり方から新しいやり方へ移行するのを嫌がります。これまで使用していたサービスから別のサービスに乗り換えるのにも時間がかかる可能性があります。人に興味を持たせる一番良い方法は、自分が学んだことを皆に伝えてどうやったかを見せることだと思います。まず最初は小さくはじめて、人を驚かせて素晴らしいと思わせてじっくりと育つのを見守ることが大事なのだと思いました。

今回聞いたセッションをそれぞれが持ち帰り、会社で小さいことからまず始めています。
PR TIMESでは、だれもがDIY精神で日々何かにトライしています。